たまたまみの魚書店

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魚書店~様子がおかしい~

たまたまみの魚書店へようこそ。

 

 

 私が今までご紹介させていただいた本の中で、

 

「年上の男の人と女の子のコンビ」

「無恋愛」

 

 について沢山熱弁させていただきました。これは本当に読んでいて苦しくならないし大好きなのです。男女のコンビでこの2つがどっちも入っている作品はそれなりにあるのですが、今回ご紹介する小説は2つの要素が入っているのに2つの要素が入っていないかのようなお話です。

 …どちらかというと、兄弟。親子のような関係に近いような印象を受けましたね。

 

 

『夜獣使い~黒き鏡』

 

 

 こちらは綾里けいしさんの作品です。簡単に説明をするならば「怪異ミステリ」なのですが…ちょっと様子がおかしいのですもちろんいい意味で。

 私が手に取って理由としては「表紙」「怪異というワード」この2つです。丁度発売したての頃に書店にいたので、今月の新刊!メインコーナーに売り出されていました。

 大体そういうコーナーって表紙を見せて陳列してあるじゃないですか、そこで1つだけ真っ黒な表紙の本が目に留まりまして…それが夜獣使い』だったのです。表紙タイトルをパっと見た感じは「日本の昔の特殊警察的な話かな?」と思っていたのですが、まぁ全く違いました。

 

 「黒屋敷」というお屋敷に住む人のような異系のもの「鏡見」。それが主人公となっています。「獏」という悪い夢を見させて人の悪を引き出すものが引き起こす怪異と対峙し、悪を切り離す…

 

 …このお話、説明ができないんです様子がおかしすぎて。いい意味で。

 

 6つの章が収録されているのですが、すべて面白く吸い寄せられるように読んでしまいます。小説を想像するのに正解などないと何度か私自身が言ってきたかと思うのですが、こちらの小説に関しては

 

「すみません、こちらの正解を教えていただいてもよろしいでしょうか…?」

 

 なんて小声で聞きたくなるほどにどの角度から想像すれば、これをどういった意味でとらえればいいのか、初めの方は中々難しかったですね…

 

 ただこの世界観話の主軸となる事件がかなり面白いのです。めっちゃ好きです。普通のサスペンスとしてみればかなり恐ろしいところもあるのですが、この世界観があることによって別の面白さに変換されるという凄さがあります。

 

 本当に、感想すらまともなことが言えない程に様子がおかしすぎて説明ができません。何度も言いますがいい意味で。

 

 『領怪神犯』という小説を以前ご紹介させていただきましたが『夜獣使い』は同じような雰囲気を感じます。一応怪異ミステリホラーミステリと言う風にジャンルは少々違いますし想像する際のイメージも全く違いますが、小説から漂うオーラが似ている気がしますね。

 帯やあらすじには「美麗怪異連作ミステリ」「幻想ミステリの新騎手による怪異譚」などとして紹介されていますが、この「美麗・幻想ミステリ」という言葉がとてもぴったりな作品です。

 

 去年読んだ本だったので、思い出すために一通り読み返したのですが、1度目では理解しきれなかった部分が飲み込めるようになっていて、新たに面白さを感じました。

 


 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!またのご来店お待ちしております!