魚書店~共感の多様性~
たまたまみの魚書店へようこそ。
皆さん『共感性羞恥心』という言葉、聞いたことありますか?他人がは恥ずかしい思いをしている時、自分の事のように恥ずかしくなることを言うのですが、私それなんですよ…
『共感性羞恥心』の方は共感してもらえると思うのですが、ドラマや映画を見ていても「うわ…」ってなりませんか?そのせいで最後まで見られなかったりすることないです?
あと(大きい声では言えませんが)相席食堂という番組なのですが、すみませんこれ私見られないです…同居人の方が見ていたので一緒に見たのですが、体調が悪くなる感覚がして途中でやめさせてもらいました…もちろん面白いところもあったのですが、私には荷が重かったです。
(これは完全に私個人の意見なので、不快にさせたらごめんなさい)
共感能力というのは人それぞれ差があると思いますが、今回はそれを「仕事」にしたお話しを紹介したいと思います。
『テトラド~統計外暗数犯罪~』
こちらは『吉上亮』さんの作品です。このコンビが届ける近未来警察小説となっており、かなり読みごたえがあります。確かにこれは「未来」ではなく「近未来」という言葉がぴったりです。魔法や宇宙人が出てくるという事はなく、本当に人間がちょっと変化してしまった。という感じでした。今回は名前のインパクト80パーセント、本の帯のワードセンス20パーセントで決めさせていただきました。
そして、本の帯には「共感能力がない男×空気が読めすぎる少年」というワードが書かれています。『テトラド』の場合、この言葉の意味は
共感能力がない ≠ 空気が読めず非常識
空気が読めすぎる ≠ 周りを見て気を遣うのが上手い
となってしまうのです。日常的に使われるこの2つのワードは「≠」が「=」になるかと思うのですが、小説の中では
共感能力がない = 能力が欠落し「0」共感を覚える努力をしている
空気が読めすぎる = 近くにいる人の感情を不必要に感じ取りすぎてしまい体に現れる
というような説明になるのです。
…説明下手で伝わっているかは定かではないのですが、私たちが認知している言葉の意味とは異なった意味を持っているのです。
詳しくは読んでみたらわかります…!説明放棄してすみません…
この正反対の2人は「警察庁統計外暗数犯罪調査課」という部署でコンビを組んでおり、通報に至らず見過ごされた犯罪は洗いなおすという任務を任されています。物語は2年前の拘置所から始まるのですが、これがもう何とも壮絶な場面で…
分かりやすい表現で書かれていて、頭の弱い私でもよくわかる内容だったのですが、壮絶な場面の想像にかなり時間を割きました。
ただこの小説、目に見えるように想像しやすく驚きました。場面が変わり別の場所からスタートしたとしてもすぐに理解することが出来てスルスルと脳内に映像が流れていきました。情報量が多いから時間がかかっただけで、とても分かりやすく面白かったんです。
そして1巻で1章の構成となっており、まだ物語は終わっていません。すでに2巻も発売されているのですが、まだ手に入れられておらずうずうずしております…
静かに落ち着いた場面でも、何故かふつふつと感情が伝わってくるような、不思議な臨場感のある小説です。
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