たまたまみの魚書店

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 今回は、以前お話しした市場での調達品の続きになります。

 

右下の黒バイ貝。

 

 「貝」

 

 一言にといってもたくさんありますよね。と同様、生で食べるのはあまり得意ではないのですよね…唯一生で食べておいしいと感じるのは

 

「ホタテ」

「たいらぎ貝」

 

 貝柱を食べるこの2つですね。まぁ沢山は食べられませんが…

 

 昔、初めて市場の朝一に連れて行ってもらったときに、アワビお刺身で食べさせてもらったのです。勉強だと思って食べてみようと思い試してみましたが…

 ダメでした。

 生のアワビ磯臭さの塊ですね。そして想像以上に堅くて驚きました。コリコリを通り越してバリボリといった表現が似合います。それが好きな人もいるのだと思いますが、私としては、炊いて柔らかいものの方が断然美味しいと思いましたね。

 

 

 

 

 私がよく炊く貝は「バイ貝」です。懐石料理にも楊枝を差した状態で出されたりしますよね。圧力なべを使えば間違いなく柔らかく炊けるのですが、そんなものは持っていないので中々難しく…でも美味しいので、オールOKです。

 

 そして「バイ貝」と言えばよく「毒がある」と言われますよね。私もこの情報にさんざん翻弄され続けました…

 確かに「バイ貝」に毒はあります。しかしそれは「白バイ貝」であり黒バイ貝」には毒はありません。そして「白バイ貝」唾液腺と呼ばれる部分を取り除けば美味しく食べることが出来るのです。

 ネットで検索すると、

「バイ貝には唾液腺に毒があるので必ず取り除いてください」

 と説明しながら黒バイ貝」の写真を乗せていたり…

「よく分からなければ取り除いておきましょう」

 と「白バイ貝」の写真を乗せていたりと…

 

 とにかくややこしい事を書かれているのです。初めのころは翻弄されることにかなりイライラしましたね。

 

 とりあえず黒バイ貝」には毒はない。という事です。

 

 そういう訳で、良く洗った黒バイを湯でこぼし、甘辛い煮汁でゆっくりと炊き上げた旨煮は本当に美味しいのです!!

 

 市場に行ったら絶対に買おう!と意気込んで行くと、色んなところで売っていて迷った挙句、話しかけやすそうなところで買う事に。

「よさそうなところ20個くらいください」

 と声を掛けた所、見事に綺麗で大きなところを寄っていただきました。キロ2000円という事で、スーパーで買うよりもかなりお買い得に手に入れられました。

 

 でも、私の考えが甘かった。圧力なべもないのに綺麗な大きいバイ貝を柔らかく炊くのは至難の業だ。という事に気づかず、いつもより少し多めの水分で炊いてみたものの、かなりの時間がかかりました…

 

黒バイ貝の旨煮。

 

(煮汁を焦がしてしまったので1度やり直していることは内緒です)

 

 最終美味しく出来上がりましたが、やはり小さめのサイズの黒バイに柔らかさは勝てませんでしたね…

 一つ学びました。

 

 次はホタテを狙おうと考えています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!またのご来店お待ちしております!